2020/09/17 13:57
トーベ・ヤンソンの成功とラルス・ヤンソンの存在
今年2020年は、トーベ・ヤンソンが、ムーミンシリーズ最初の小説「小さなトロールと大きな洪水」を発表してから75周年という記念の年という事で、様々な記念イベントが開催されています。
彼女のキャリアは、小説から始まっていますが、彼女が人気を不動にしたのは「漫画」の存在がありました。
1947年から2年間、フィンランドの「NyTId(ニィティド)」紙で連載した漫画で、少しずつ認知度を上げ、1953年イギリスの「イブニング・ニューズ」紙での漫画連載により、人気を不動のものにしました。
彼女の精力的な執筆活動を支えたのが、弟のラルス・ヤンソンの存在でした。元来外国語に翻訳されるのを好まなかったトーベ・ヤンソンをサポートし、英語への翻訳に手を貸したのが彼でした。
ラルス・ヤンソンは、そのあとコミックの原案にも携わるようになり、トーベ・ヤンソンが活動していく中で、無くてはならない存在だったのです。
今回の「ムーミン コミックス展」は、このムーミンコミックスに焦点を当てたもので、まさにトーベ・ヤンソンの原点を楽しめる展覧会です♪
トーベ・ヤンソン「『黄金のしっぽ』習作」
ある日、突然しっぽが黄金色になってしまったムーミン。そのせいで様々な騒動が起こります。便乗商法やスキャンダルなど、新聞掲載開始の作品だったので、社会風刺も織り込まれた『黄金のしっぽ』の習作。
ラルス・ヤンソン「『Moomin and the Ten Piggy Banks』原画」
トーベ・ヤンソンが多忙になった1960年以降は、弟のラルス・ヤンソン1人でコミックスの連載を継続しています。
「ムーミン コミックス」の最終話となった第73話「10個のブタの貯金箱」を含む4話を、初公開となるラルス・ヤンソンの直筆原画180点を通して紹介されます。
アクセス
【ムーミン75周年記念「ムーミン コミックス展】
会期:2020年9月24日(木)~10月12日(月)
(最終日は17:00閉場、入場は閉場の30分前まで。営業日及び開場時間は変更になる場合がございます。詳細は松屋サイトをご確認ください。)
会場:松屋銀座8階イベントスクエア(中央区銀座3-6-1)
問い合わせ先:03-3567-1211(松屋大代表)
入場料:一般1,200円(900円) 高校生700円(500円) 中学生500円(400円)
小学生300円(300円) ( )内は前売料金
<入場券の入手方法は決まり次第 松屋ホームページにて掲載予定>
主催:ムーミンコミックス展実行委員会
特別協力:ムーミンキャラクターズ社
協力:力:ライツ・アンド・ブランズ、筑摩書房、講談社
後援:フィンランド大使館
コミックス翻訳:冨原眞弓
アート・ディレクター:大谷有紀
企画制作:東映株式会社
※2年間で全国11会場巡回予定